Um Dich Zu Bekommen





ボクヲ、見テクダサイ…
ボクノ声ヲ、聴イテクダサイ…
アナタノ瞳ヲ、アナタノ全テヲ

アナタヲ、ボクデ占メルコトガ出来タナラ…









「なぁ…」
真っ白なシーツに包まったまま、俺はベッドに腰かけているヤツに訊いた。
「俺のこと、好き?」
ころころと転がって、近くに擦り寄る。
綺麗な紫の瞳に自分だけが映っている。
俺だけが占めているって優越感。
今、この瞬間だけは、こいつの全ては俺だけに向けられている。
それが、嬉しくて…そして、苦しい。
綺麗な顔が顰められて
「…頭、湧いてんじゃネェか?」
不機嫌な声で返ってきた。
それでもしつこく
「なぁ、だから、俺のこと好きか?」
なおも質問する。
その質問は結構な痛みを伴っていることなんて、きっと三蔵は知らない。
「なぁってば〜。」
さらさらした金の髪に手を伸ばした。
まるで太陽の光を吸い取ったような、綺麗な金色。
うるせぇな…とばかりに唇が降りてきて…重なった。
甘い、甘い、接吻。

三蔵から「好き」って言葉をもらったことなんてない。
たとえば行為の最中だって。
こうして2人きりの時だって。
いつだってはぐらかされてしまう。
だから…すごく、不安。
もしかしたらこの想いは一方通行で、行き着いた先には何もないんじゃないかって。
もしかして、三蔵の気持ちの先には誰か違うヤツがいるんじゃないかって。
すごく、すごく、不安。



ボクヲ、見テクダサイ…
ボクノ声ヲ、聴イテクダサイ…
アナタノ瞳ヲ、アナタノ全テヲ

アナタヲ、ボクデ占メルコトガ出来タナラ…



どうしたらその紫の瞳を俺だけに向けさせておけるんだろう?
いつもそのことばっかり考えてる。
その瞳に俺だけを映して、その耳は俺の声だけを聴いて…。

ドウシタラ、アナタノ関心ヲ惹ケルノ?

コレばかりが頭の中で回ってる。


そしたら一つの方法を思いついたんだ。
きっとコレだったら、アナタの全てを俺だけに向けておける。
全てじゃなくても、きっと一部分でも…アナタを手に入れられる。

甘い接吻のあとに、俺は三蔵の傍を離れた。
部屋のテーブルの上。
アナタの愛用の銃。
それを自分のこめかみにくっつけて…引き金に手をかけた。
纏っていた真っ白なシーツがふわりと落ちた。
見開かれるアナタの瞳。
紫の、瞳。
俺だけのものに…
「悟空っ!!」
少しだけ微笑んで引き金を引いた。

ボクハ、アナタヲ、手ニ入レラレタノダロウカ…?









ボクダケヲ、見テクダサイ…
ボクノ声ダケヲ、聴イテクダサイ…
アナタノ瞳ヲ、アナタノ全テヲ

アナタヲ、ボクダケデ、占メルコトガ出来タナラ…



死サエモ厭ワナインデス。



――――――――――――――― † 反省という名のあとがき †―――――――――――――――
ゴメンなさい…(汗) 暗い、痛い、狂ってます。
あぁぁぁ〜…悟空が…悟空がぁ〜(涙)
多分、悟空はこんなことしないと思うんだけど…。
痛いお話が書きたかったんです。
狂った愛が書きたくて。
こんなまとまりも何もあったもんじゃない話になっちまいました。
…激反省中…
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